省エネルギーセンター会長賞
日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社

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No.657 2018年5月

【製品・ビジネスモデル部門】
ルームエアコン 「ステンレス・クリーン 白くまくん」
「プレミアム Xシリーズ」

日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社
 


写真1:表彰される日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社のグローバル製品統括本部長 ハンク・マーシー

1.製品開発の背景
 当社の調査によるエアコンに求められるニーズから、省エネと快適性の向上、そして室内機内部の清潔をポイントに開発を進めた。調査によると、エアコン内部の汚れに対する不満が高く、手入れしにくい熱交換器が汚れていることがわかった。熱交換器にニオイの一因となるホコリや油汚れなどが付着して汚れると、能力の低下や電気代のムダにつながっていく。
そこで、エアコン内部の熱交換器を自動で凍らせて一気に溶かし、熱交換器に付着したニオイの一因となるホコリやカビ、油汚れを洗い流すことができる、熱交換器自動お掃除「凍結洗浄」を採用した。省エネ性は、買い替え需要に対応したコンパクト室内機(横幅800mm以下)を採用しながら、性能向上を図った。

2.新製品の特徴
 今回受賞した本製品(図1)では、エアコン内部の熱交換器を自動で凍らせて一気に溶かし、熱交換器に付着したニオイの一因となるホコリやカビ、油汚れを洗い流すことができる、熱交換器自動お掃除「凍結洗浄」を採用した。
 また、除菌(*1)効果があるステンレスを採用した日立独自の「ステンレス・クリーン システム」を採用し、さらに、「凍結洗浄」で洗い流した汚れた水やドレン水の排水経路に「ステンレス水受け皿」を新たに採用した。
 省エネ性は、買い替え需要に対応したコンパクト室内機(横幅800mm以下)を採用しながら、性能向上を図った。
(1)凍らせて一気に溶かしホコリやカビを洗い流す、熱交換器自動お掃除「凍結洗浄」※
 熱交換器自動お掃除「凍結洗浄」(図2)は、手入れのしにくい熱交換器の洗浄を、年間を通して定期的に自動で行い、エアコン内部をキレイにすることで、清潔な風を届ける。従来の熱交換器のコーティング(*2)では、冷房や除湿時に発生する水を利用して汚れを洗い流していた。この方法では流しきれなかったしつこい油汚れも「凍結洗浄」は洗い流すことができ、エアコン内部のクリーン性を実現すると同時に、電気代のムダを抑える。また、人や部屋の環境を認識する「くらしカメラAI(エーアイ) (*3)」を活用することで、エアコン内部の汚れ具合を予測し、かしこく洗浄頻度をコントロールします。さらに、人がいない時を選んで自動で洗浄を行う。
※ 汚れやカビ等をすべて洗い流せるものではない。清潔な風とは、部屋の空気を吸い込んで内部できれいにすることではな
い。

    

[図2「凍結洗浄」(イメージ図)]




(2) エアコン内部を清潔に「ステンレス・クリーン システム]、「ステンレス水受け皿」を採用
 普段手入れのしにくいエアコン内部の清潔さにもこだわり、通風路や吹き出し口のフラップ(ステンレスフラップ6)やフィルターに、除菌効果があるステンレスを採用した日立独自の「ステンレス・クリーン システム]を採用している(図5)。本製品では新たに、冷房時のドレン水や熱交換器自動お掃除[凍結洗浄]で洗い流した汚れた水の排水経路に「ステンレス水受け皿」を採用した。



(3)省エネ性能の向上
 買い替え需要に対応したコンパクト室内機(横幅800mm以下)を採用しながら、エアコンの構成部品の中で最も消費電力の割合が高い圧縮機を中心に、性能向上を図った。それにより、冷房定格能力3.6~9.0kWにおいて同社従来機よりAPFを1.3~5.9%向上することができた。冷房能力が4.0kWの機種(RAS-X40H2)では、通年エネルギー消費効率(APF)7.7の高い省エネ性を実現している。

3.おわりに
 今後、さらなる技術開発に努め、お客様のニーズにそった新しい価値を提案できる商品開発、またさらなる省エネ性の向上を図り、温暖化対策に貢献していきたい。

(*1) エアコンから出る空気を、除菌しているわけではない。●試験機関:
   一般財団法人ボーケン品質評価機構 ●試験方法:JIS Z 2801定量試験
       (フィルム密着法)に基づく●対象部分:通風路・フラップ・ファン・
   水受け皿・ファン・熱交換器各々で接触・捕集した菌を除菌。24時間での
       除菌効果。
(*2) 当社従来機種Xシリーズ(2016年発売モデル)。
(*3) 「AI(エーアイ)」はArtificial Intelligence(人工知能)の略。