HVAC&Rアワード2018 審査員特別賞
アサダ株式会社

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No.657 2018年5月

 前号(冷凍と空調No.656)のHVAC&R JAPAN2018開催報告でもお知らせしましたが、第40回開催記念の新企画としてHVAC&R アワードを創設しました。本号では審査員特別賞を受賞したアサダ株式会社様をご紹介いたします。



HVAC&Rアワード2018 審査員特別賞受賞
「高速フロンガス回収システム」

アサダ株式会社


 冷凍空調機器サービス現場において、フロンガス回収作業が最も時間がかかる。作業者不足に悩む現場も多く、作業時間を短縮することで、コストの削減、人的負担の軽減に貢献する。弊社が提案する「高速フロンガス回収システム」は、現在お客様がご利用の回収装置に付随するアクセサリを変更することで、フロンガス回収時間を最大50%短縮可能である。

「高速フロンガス回収システム」は、5つのアクセサリで構成される。

1. 「クイックチャージングバルブ」

 室外機のサービスポートに付いているバルブコア(逆止弁)がフロンの通り道を狭くするため、抵抗が非常に大きく、回収作業時間がかかる。「クイックチャージングバルブ」を使用することで、封入されているフロンガスを漏らすことなくバルブコアの取外しが可能であるため、フロンガスの流れを速くできる。

2.「3/8”チャージングホース」
 一般的なチャージングホースは、口径 1/4”サイズである。当社の「3/8”チャージングホース」に変更すると、ホースの内径が大きくなるため、流量が大きくなる。従来は、ホースの継手も3/8”であり、機器に取り付ける場合は変換アダプタが必要であった。この度発売した「3/8”チャージングホース」は、ホース口径は3/8”、継手の口径は、1/4”であるため、変換アダプタが不要である。

3・「ブルートⅡマニホールド」
 圧力測定を行なうマニホールドを大口径3/8”のボア径を採用した「ブルートⅡマニホールド」に変更することで、マニホールド内部の流量を上げることができる。フロンガス回収装置までの経路内の抵抗を、極限まで低減することで、今迄と同じ回収装置を用いた場合でも、フロンガス回収スピードが上がる。

4・「クーリングユニットCL3」
 回収スピードが上がることで、夏場のR410Aの回収時に回収ボンベの温度が上昇し、回収装置が高圧となるため異常停止するリスクがある。「クーリングユニットCL3」を回収装置と、回収ボンベの中間に接続することで、フロンの液化が促進され回収ボンベ温度を5℃~10℃の上昇で抑えることが可能。

5・「大口径フロンガス回収ボンベ」
 回収ボンベをバルブサイズ3/8”の「大口径フロンガス回収ボンベ」に変更する。口径が広くなることで、ボンベにフロンガスが入りやすくなる。

 上記5つのアクセサリに変更することで、従来の回収装置を使用しても、フロン回収作業が最大50%時間短縮可能である。国内の業務用冷凍空調機器廃棄時の冷媒回収率は、2020年までに50%、2030年までに70%が目標となっている。現状は、平成27年度の回収率は38%であり、目標とは程遠い。本システムの導入は、回収率向上にもつながる。作業時間の大幅な短縮により、人的負担軽減、コスト削減にとなり、また、回収作業方法は従来と同じであるため、導入にあたり負荷が少ない。