環境法規制情報
EUのFガス規則の次期改訂に向けた欧州委員会案の公開について
2014年5月に発行された規則(EU)No517/2014の次期改訂に向けて、欧州委員会案が2022年4月5日付で公開されました。2023年内の官報発行を目指して、欧州議会とEU理事会との協議が引き続き行われます。今回改訂の目的は、欧州委員会のプレスリリースをご確認下さい。
EU域内での上市禁止の追加提案(Annex IV)や、使用総量(CO2換算トン)の段階的削減強化(Annex VII)など、規制強化提案の詳細は添付資料でご確認下さい。
EUの改正F-ガス規則に基づく冷媒プレチャージ機器の取扱いについて
HFC冷媒を対象とした欧州の規制は、2006年6月発行のF-ガス規則(EC)No842/2006に始まります。その改訂版である (EU)No517/2014は2014年5月に発行され、2015年1月1日から施行されました。改訂版では従来規則の放出抑制に加え、HFC/PFC/SF6冷媒を対象にEU域内での使用総量(CO2換算トン)の段階的削減が規定されました。
日本やアジアで生産した冷媒プレチャージ機器をEU/EEA諸国に輸出する場合、本規則によれば2017年1月1日から新たな対応が必要になります。冷媒プレチャージ機器メーカや輸入業者を対象に本規則の解説資料を作成しましたので、添付資料を参考に本規則の要求事項を改めて精査いただき、規則遵守いただきますようお願い致します。
なお、2017年10月に発行されたプレチャージ機の輸入業者向けガイダンス資料(ver2.4)に、充填冷媒の年間輸入量が100-CO2換算トン以下の場合は第14条の義務規定が適用されないことが明記されました。これに伴い、 添付資料を更新しました。