HARFKO(韓国)出展報告

印刷

No.650 2017年4月

 去る2017年3月7日から10日にてかけて開催された第14回韓国冷凍空調暖房展HARFKO2017 に参加した。同展示会主催者であるKRAIA(韓国冷凍空調工業会)と当工業会のMOU契約によりHVAC&R JAPAN 2018のPRブースを出展したので、概略を報告する。

1.HARFKO2017 開催概要 
 2017年3月7日から10 日にかけてHARFKO2017が韓国KINTEX 第二展示場ホールにて開催された。会場規模はHVAC&R JAPANより少し大きめの22,580m2、出展者は約260社1140小間であり、来場者数は24,900人/82ヶ国であった。今回KRAIAとのMOUにより、当展示会開会式のリボンカットへ、当工業会の坪久田会長が出席した。展示会の他、海外講演者を招いたセミナーやEPEE(環境とエネルギーに関する欧州協議会)による欧州省エネ及びF-gas規則に関する発表、また、イギリスの独立調査機関BSRIA(Building services research and Information Association)のMarket  Seminar (韓国語で開催)など国際市場を意識した内容となった。KINTEX展示場は金浦空港から車で約30分。滞在ホテルからはシャトルバスが運行し、通いやすい場所であった。(写真1)

写真1:HARFKO会場エントランス前
 
2. 開会式及びリボンカット
 開会に先立ち、各国の工業会や韓国の業界各社トップによるリボンカットが行われた。(写真2)


写真2:開会式(リボンカット)

 また、オープニングセレモニーでは、日本の経産省にあたる韓国産業通商資源部の大臣が出席し、大々的に行われた。(写真3)

写真3:開会式典
 
3. 参加状況
 日系メーカーからは東芝キヤリアおよび三菱重工サーマルシステムズの2社が参加。また展示の多くは業務用機器や部品メーカーが多く、家庭用エアコンを展示していたのは2社ほどであった。
 当工業会ブースではモニターを設置しHVAC&R JAPAN2016の模様やフロン法のうたを放映し、2018年開催のチラシを配布した。欧米や東南アジアの展示者や参加者が訪れ、開催場所や参加登録について質問があった。(写真4)

写真4:当工業会ブース

 展示会場内では、日本で言う技能五輪が開催されており、2畳ほどのブースが5つほど設置され、学生による競技が行われていた。開催は今年で4年目となり、主に冷凍空調技術のみの開催ということであった。(写真5)

写真5:技能競技会の様子

4. 海外講演セミナー
 2日目には海外講演者セミナーが開催された。当工業会からは岡田専務による講演が行われた。「Global Environment Issues of HVAC industry in Japan」と題して、フロン規制に関する日本の取組み、また世界の温暖化に対する取組みについて説明した。聴講者は70名ほどで、質疑応答では活発な議論が行われ、日本語で質問する若い技術者などもおり、日本のフロン法に対する関心の高さがうかがえた。(写真6)

その他海外講演者テーマは以下の通り。
  • Bridge Xue, AHRI(米国冷凍空調暖房工業会)
    Effectively Managing the Transition to Alternative Refrigerants
  • Tetsuji Okada, JRAIA(当工業会)
    Global Environment Issues of HVAC industry in Japan
  • Andrea Vogit, EPEE(環境とエネルギーに関する欧州協議会)
    The EU F-Gas Regulation & the Gapometer Ways to achieve the phase-down in Europe
  • Christine , KRAIAM(韓国冷凍空調工業会)
    Montreal Protocol amendment’s impact on Korea HVAC/R industry and our future plan


写真6:海外講演者

5. その他報告者の目線から

 美容大国の韓国ということで、ついシャッターを切りたくなる美人がそこかしこに歩いていた。
 夜はKRAIAが用意してくれた韓国伝統料理を頂いた。大変美味しいのだが、いつまでも大量の料理が運び込まれ、「終わりはいつ?」と隣同士顔を見合わせましたが、残すくらいサービスするのが韓国流。今度はお腹をすかせて参加したい。(写真7)

写真7:日中韓HVAC&R担当者 歓談

 最終日、街に出る機会があったので、もつ焼きと日本では食べられないユッケを頂いた。(写真8)野菜も、もつも新鮮で美味しく、店のおばちゃんが何かと世話を焼いてくれたのが印象的だった。入国日は弾道ミサイルが発射され、帰国前には朴大統領の弾劾裁判が行われるなど不安があったが、街全体は穏やかな時間が流れていた。

写真8:新鮮な食材を使った食事

(報告:国際部 朝倉)

以上
Topへ戻る