米国 今夏R-410Aの価格が高止まり中国からの原材料供給不足と米国のダンピング防止関税が要因 米国の設備業者がR-410Aの高騰に苦慮している。昨?
「よく働き、よく遊ぶ ~ロンドン編 前編 ~」国際部 笠原秀晃
No.652 2017年8月
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1.はじめに
天気の良い日などは、日差しを求めて多くの人(Sun seekers)が公園の芝生で寝転がったりして、夏を楽しんでいます。夜9時を過ぎても明るさが残っていますから、屋外で1日を有効に楽しめます。遅くまで遊んでいても、明るいので「夜遊び」扱いされませんね。
年に数日だけ30℃を超す暑い日が続くこともありますが、数日ですから多くの人は我慢して過ごします。ただ、公園では真夏のビーチと見紛うような光景が見られます。寒く曇りがちの天候が多いイギリスだからか、皆さん太陽が大好きなんでしょうね。
テニスのウィンブルドン大会が終了すると、ロンドンの夏も終わると言われています。つまり、ロンドンで夏を楽しむのであれば、5月~7月中旬までが目安でしょうか。その後は、日没時間も早くなり、肌寒さも増して秋の気配を感じる季節となります。
夏時間が終わる10月末あたりから、寒くて暗い冬が始まります。天気予報では、白色と灰色の曇マークが使い分けされていて、雨が降りそうな曇天を教えてくれます。(
図)また、雨上がりで湿気が残る曇りの日でも、雨さえ降らなければ「Dry day, today!」と言います。
私がロンドンに着任したのは2008年12月31日、曇天の午後。ヒースロー空港から市北部のFinchley Road駅近くにある仮宿(共同キッチン付きの貸部屋)まで移動したのですが、到着した時には辺りは真っ暗です。大晦日で殆どの店舗やレストランは閉店していて、夕食を求めて寒く寂しい街を徘徊した事を覚えています。そのため、「ロンドン駐在=暗い」が第一印象でした。この暗い雰囲気は冬時間の終わる3月末まで続きますから、11月以降に赴任する方は精神的に落ち込まないよう、注意が必要です。ただ、この冬があるからこそ、夏を思いっきり楽しめるのだと思います。
私の会社では、ロンドン駐在者は「住居と自家用車を自分自身で探す」がルールでした。そのため、着任後は毎週末を住居と中古車探しに費やしました。今思えば、それが気晴らしになって最初の冬を乗り切ったような気がします。因みに、住居は1か月かけて20物件以上を見て回った末に、ロンドン北部のFinchley Central駅(Northern Line)近くにあるアパートに決めました。(写真1)
写真1:入居したアパート
ちなみに、車内で居眠りする乗客は殆どいません。私は一度だけTube車内で居眠りした事があります。目覚めて周囲を見渡すと、ニヤニヤしながら私を眺める乗客たちに気が付きました。ただ珍しいからなのか、寝言でもしゃべっていたのか、寝顔が可愛かった(?)のか、居眠り中に何かを盗まれたのか・・・、理由は今も不明です。
写真2:ロンドン地下鉄 - Northern Line
バスでの居眠りにも注意してください。終点までに目覚めなければ、バスの車庫で一夜を明かす可能性も(友人の体験談)。
郊外では無料の高速道路で長距離移動にも有利です。また、市内でも時間帯やエリアによって無料での路上駐車が可能で、特に週末は市内中心部を走行する際に課せられる「渋滞税(Congestion charge)」も徴収されませんから、市中心部に行くにも車を利用する機会が多くなります。
少なくとも、車事情は日本より優れていると断言できます。
こちらのロンドン駐在記はまだまだ続きますが、今回はここまでです。気になる続きは次号に掲載しますので、お楽しみください。