アサダ株式会社が環境大臣賞を受賞

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No.653 2017年10月

 2017年9月13日霞ケ関の霞山会館で環境省のオゾン層保護対策推進月間にあわせて日刊工業新聞社が第20回オゾン層保護等・地球温暖化防止大賞の贈賞式を開催した。
 今回は経済産業大臣賞、環境大臣賞、優秀賞、審査委員会特別賞を各1社、合計4社が受賞した。その中で当工業会会員企業の、アサダ株式会社は環境大臣賞を受賞したため取材を行った。(写真1、2)

写真1:環境大臣賞を受賞したアサダ株式会社の代表取締役社長浅田吉氏

 アサダ株式会社が開発したのは-30℃の氷点下で使える赤外線式フロンリークディテクタ(フロン漏えい検知器)「リークディテクタLD316C」だ。従来、-30℃対応のリークディクタはなく、高精度の測定が困難だったが、こうした課題を解消し、法令に順守したメンテナンスを可能にする自信作である。氷点下でも電池が消耗せず2時間使用でき、感度は年3gで、フロン全般に対応。新冷媒であるHFOも検知できる。

写真2:贈賞式の様子

 式典では日刊工業新聞社の代表取締役社長井水治博氏が祝辞を述べた後、審査委員長で産業技術総合研究所名誉リサーチャーの関屋章氏が審査講評を報告した。
 講評ではこちらのフロン漏えい検知器は、赤外線式で従来よりも低温環境下での検知機能を有している。さらに、操作性も改良され、ニーズに対応した優れた機器として評価された。

 続いて、各社に表彰状と盾が授与され、来賓の経済産業副大臣武藤容治氏と、環境副大臣のとかしきなおみ氏が祝辞を述べられた。
 
 また、表彰者を代表してカンケンテクノ株式会社とアサダ株式会社が業績成果を発表し、アサダ株式会社の代表取締役社長の浅田吉氏が受賞作品を片手に熱心に語る姿はとても印象的だった。(写真3)

写真3:業績成果発表をする浅田氏

 最後に今回の受賞にあたり、当工業会はアサダ株式会社にインタビューを行い、以下のような回答を得た。



 今後の冷凍空調業界の発展のために期待に応えるべく当工業会も邁進すると共に、会員企業の更なる発展にも期待をしたい。