TBSテレビ「Nスタ」に出演~コンビニのアイスのケースは、蓋がないのにどうして溶けないの?~ 8月7日(月)、サンデン・リテールシステム株式会社(以?
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No.653 2017年10月
業務用ビルにおける設備要求が変化してきている。“明日のビル”はモノのインターネット(IoT)装置や機器であふれており、これらの装置や機器はテナント、機械システム、および装置管理者を接続し、毎分のデータや進捗状況を報告する。
「空調の観点からみると、IoTはこれまであまり日の当たらなかったセンサーをより広いシステムで活用することに役だっている。これは最も価値のある使い方である」とエマーソンの北米販売部門のポール・ヘッパールラ副社長は述べている。
エンベリッド・システムズのウディ・メイラブCEOは「IoTはデータそのものだ。IoTは据付現場でデータを収集し、それを他の場所に転送する。最も重要な特徴をひとつ挙げると、より多くのデータを集め、それを他の機器に送ることにより快適性を向上し、効率を上げることができることだ」と述べている。
新たなビルの建設において、オーナーや建設業者が最も欲している主要な特徴は次のものとなっている。
●データのセキュリティ
セキュリティの特徴は、これによりクラウドベースでのデータ保管が可能となり、プロトコルをコントロールできることである。承認されたユーザーだけが機器のデータやコントロールにアクセスすることができる。
クラウドベースではデータ容量を制限することなくデータを収集、蓄積し、これを分析することができる。
高効率に対する要求は大きく、ビルのすべての項目の中でも最も要求の強い特性のひとつである。モーション・センサー、遠方監視、スマート・サーモスタットなどが運転状態を最適化する。パナソニック・コーポレーションのマルコム・パサード上級マネージャーは「建築産業ではインターネットによる接続がさらに大きな役割を占めるようになり、IoTはありふれた事例になるであろう」と述べている。
銀行口座やフェイスブックなどと同じように、顧客は彼らの住宅とも接続していることを望んでいる。IoTは接続性がすべてだといってもよい。顧客にはさまざまな通信手段から好きなものを選択させることにより、住宅との接続をカスタマイズすることができる。
インテリジェント機器の採用により効率的な運転が可能となり、稼働時間も向上が図られる。自己診断機能により問題点は顕在化する前に解決されうる。これらの多くはセンサーによっており、1日に数十万点というデータポイントがシステムのセンサーから収集できる。これをもとに最適な運転やメンテナンスの優先順位をきめることができる。
遠方操作は新たなビルの建設現場において最も重宝されるもののひとつである。建設会社は事案を直接受信し、早期に問題を認識することができる。遠方でシステムに接続し、評価し、問題点を解決する能力は建設会社にとって重要なものとなっている。
“明日のビル”における設備要求が変化していくにつれて、メーカーもトレンドに沿った機器を開発している。インテリジェント機器は工場出荷時点でインテリジェント機能を組み込まれており、プラグ・アンド・プレイを可能としている。ビルオートメーションシステム(BAS)のプログラマーがすべてのデータポイントを接続するまで待つ必要はなくなっている。技術者はすべてのデータポイントをスマートフォン、タブレット、パソコンですぐに利用することができる。
インテリジェント機器のデータはクラウドに蓄積される。改修などの変更もすべて蓄積され、機器のライフ期間を通じて技術者は利用することができる。
エマーソンのヘッパールラ副社長は「エマーソンが建設業者に提供する利点のナンバーワンは、システムの問題点を明らかにし、優先順位をつけ、どれだけ重要な問題であるかを示すことである」と述べている。「急を要する問題なのか、8時間、または2日間待つことができるのか。さらに解決には誰を当てればよいのか。空調技術者か電気工事者か。これにより建設業者はサービスやメンテナンスの質を向上することができる」と述べている。