今回の海外駐在記は、荏原冷熱システム株式会社の取締役専務で当工業会の副会長、勇裕章氏の駐在体験を掲載します。台湾での駐在記を二号にわたりつづっていきま
ACRA2018(第9回アジア冷凍空調会議)が札幌コンベンションセンターにて開催される
No.658 2018年7月
2018年6月10日ウエルカムレセプションを皮切りに、11日から13日の3日間にわたり札幌コンベンションセンターでACRA2018(公益社団法人 日本冷凍空調学会主催)が開催された。(写真1)ACRAとはアジア冷凍空調会議 (Asian Conference on Refrigeration and Air-conditioning )の略で、2002年から日本、中国、韓国、台湾の冷凍空調学会が協力して、アジア地域における冷凍空調分野の学術的及び技術的な情報交換を目的として、2年おきに開催している。これまでの開催は2002年神戸で第1回を開催しその後、中国北京(2004)、韓国慶州(2006)、台湾台北(2009)、東京(2010)、中国西安(2012)、韓国済州島(2014)、台湾台北(2016)と続き、今年2018年札幌で開催された。札幌開催の参加者は過去最多の約360名となり大盛況であった。
当工業会はACRA2018の実行委員会にイベント担当として参画しスポンサー勧誘に努め、当工業会会員企業からも多くのスポンサー登録(旭硝子、ダイキン工業、パナソニック、東芝キヤリア、三菱電機、三菱重工サーマルシステムズ、日立ジョンソンコントロールズ空調、日立アプライアンス、前川製作所、ハネウエルジャパン、メキシケムジャパン、(当工業会会員以外 アルケマ、日本サン石油))がされた。会議には展示ブースも設けられ、各スポンサーは製品紹介の場として活用した。当工業会は、今年12月6日、7日開催する環境と新冷媒 国際シンポジウム2018(通称:神戸シンポ)の紹介パネルを展示した。 (写真2、3)
6月11日10時よりオープニングが行われ、中国、韓国、台湾の主賓紹介の後、主催国日本の日本冷凍空調学会香川会長、ACRA2018飛原実行委員長から挨拶があった。当工業会からは岡田専務の代理として松田技術部長から開催にあたり本会議への期待等を述べた。(写真4、5)
11日、12日それぞれ2件の基調講演後に、5つの部屋に分かれ約200件の発表に対して3日間にわたり白熱した議論が行われた。
12日開催のワークショップの1つである【Contribution of Heat pump technology to Long-term reduction of Greenhouse gas emissions】では、当工業会の松田技術部長から“Development status of Low-GWP refrigerants for Refrigeration and Air conditioning equipment”をテーマに、日本の冷媒転換の状況報告を説明した。
なお、発表件数の多い順番は中国>日本>韓国>台湾となり、特に中国からの発表件数は全体の約半数近くとなった。
次回2020年は中国杭州の予定(8月19日から21日)。