海外駐在記は前号(No.658)に引き続き、荏原冷熱システム株式会社 勇氏の台湾後編をお届けいたします。 その他海外駐在記はこちらから■ドイツ駐在記(
東京ドームで活躍!当会員企業の熱い戦いを目撃!
No.659 2018年9月
当工業会の正会員である鷺宮製作所殿が9年ぶりに都市対抗野球大会に出場されました。都市対抗野球大会には鷺宮製作所殿だけではなく、三菱重工殿、Panasonic殿、大手ガス会社殿など、当工業会にゆかりのある企業が多数出場しています。ここでは、鷺宮製作所野球部殿の大活躍を中心に、都市対抗野球とはどのような大会だったのか、寄稿をいただいた当工業会広報委員会委員の熱い思いを紹介します。
まえがき
東京都心、7月としては過去最高の暑さを記録した頃、空調が利いた東京ドームで、社会人野球の頂点を決める熱い戦いが行われていたことをご存知でしょうか?日本で野球というと「プロ野球」か、この夏、金農旋風が吹き荒れた「高校野球」がクローズアップされ、一方で、「社会人野球」の知名度は低いというのが実態です。
しかし、そんな「社会人野球」について、熱く語りたい!という思いから執筆しました。しばしお付き合いいただければ幸いです。
社会人野球の日本一を決める都市対抗野球大会
鷺宮製作所 9年ぶりの東京ドームへ
鷺宮製作所野球部は創部60年の老舗の野球部です。しかしながら、一部上場の名だたる企業が名を連ねる中、予選であと一歩まで勝ち進むものの本戦出場に恵まれず、9年も経ってしまっていました。選手はもちろん、チアリーダーなど応援団も本戦を経験した者がいなくなってしまうほど。ちなみに今大会、9年という長い月日を経て出場!というようなチームは他に無く、最大10年連続を筆頭とした連続出場チームや、出場ブランクがせいぜい2、3年ぶりという常連ばかりです。
出場が決まった瞬間、歓喜に包まれる一方、本戦まであと1か月強しか準備期間がない上、長いブランクのため、常連チームにはない緊迫感が漂っていました。また、サギノミヤの場合、応援団、ブラスバンドはもちろん、お客様を迎える受付係、誘導などすべて自前、社員が行っています。通常業務を抱える中、業務に支障を来たすことがないよう準備し、当日を迎える・・・。久しぶりの東京ドーム出場は会社全体を巻き込んだのです。
さて、サギノミヤ社員が一丸となって大会に臨んだ結果、7月16日の初戦の来場者は12,000人弱。サギノミヤの社員数が1,200人ですから10倍です。社員の家族、友達はもちろん、顧客や協力会社の皆様など、果ては日冷工事務局の皆様まで本当に多くの方々が東京ドーム出場を心待ちにして、応援に駆けつけてくれたのです。そして、9回表追いすがる伯和ビクトリーズを振り切り、試合結果も4対2で初戦突破!実に10年ぶりの勝利です。ファンの皆様にやっと恩返しできたと選手ならずとも感謝の気持ちでいっぱいになりました。
その後、サギノミヤは2回戦で昨年の準優勝チーム日本通運を破り、準々決勝に駒を進め、強豪三菱重工神戸・高砂と対戦。息づまる投手戦を制したのは、強豪三菱重工で、今一歩及ばず、サギノミヤの夏は終わったのでした。
12,000人の応援団
社会人野球とは
さて、社会人野球の魅力とは何か? 4年ほど前、池井戸潤原作の「ルーズヴェルトゲーム」がテレビ放送され「社会人野球」が広く知られることになったのですが、筆者ならではの視点で、「社会人野球」そして「都市対抗野球」について、紹介したいと思います。
高校野球球児が「甲子園」を目指すように社会人野球の場合は大きく2つの大会への出場を目指します。一つは夏、東京ドームで行われる「都市対抗野球大会」。そして秋、京セラドームで行われる「日本選手権野球大会」があります。「都市対抗野球大会」はその名のとおり、「都市」の代表として、その都市ごとに行われる地区予選を勝ち抜いて、出場枠を勝ち取ります。またここで、都市対抗野球ならではのルールがあります。出場できなかったチームから、選手を補強できる仕組みです。その補強選手が代表チームと一体となり、活躍する姿は見どころの一つでもあります。
また、最大の魅力は各チームの応援合戦。戦う相手チームにも敬意を表して応援する姿は、都市対抗ならではの光景です。そして、地域ごと特長のある応援に花を添える企業や地域のゆるキャラたちは子供たちに大人気です。どのゆるキャラと写真を撮ろうかと楽しむのも良し、各チームの応援を楽しむのも良し、野球だけではなく、様々な角度で楽しめます。是非、来年の夏は都市対抗野球観戦に、東京ドームへ足を運んでみませんか?
白熱する応援
ゆるキャラ撮影会
あとがき
「ルーズヴェルトゲーム」がテレビ放送された日、弊社のホームページへのアクセス数が急増し、モデルは鷺宮製作所ですか?と多く質問が寄せられ、新聞等にも取り上げられるなど、社内外で盛り上がった2014年でした。しかし、今年の本戦出場に勝る盛り上がりは、他にはありません。素晴らしい試合を見せてくれた選手の皆さま、サギノミヤを応援してくれた皆さま、そして、ここまで読んでくださった読者の皆さま、すべての皆さまに感謝しつつ、締めくくりたいと思います。
鷺宮製作所 渡延
以上
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