(省エネ事例部門/業務分野)「中規模オフィスビルの更新による普及型ZEB(ネット・ゼロ・エネルギービル)の実現」 ダイキン工業株式会社 写真:受賞時の?
AHR EXPO 2019番外編 米国アトランタ紀行
No.662 2019年3月
1.前書き
1996年アトランタ五輪で有名な都市、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタは、コカ・コーラ、CNN等世界的大企業が本社を置く大都市であるが、南北戦争の激戦地でもあったネイティブアメリカンの土地でもある。古くからアメリカ各地から集まる鉄道の中心拠点、いわゆるハブであったことから、大西洋へつながる街としてアトランタと名付けられたとのこと。
2年ぶりの米国出張となる筆者は、ESTA(電子渡航認証システム)の再申請や初めて乗るデルタ航空の予約に師走の初めから四苦八苦していたところ、2年前のラスベガスから帰国1週間後には、顎下腺炎という訳の分からない病気で1週間の入院を余儀なくされたこともあり、どちらかというと、たった一人で現地に向かう不安いっぱいの出発当日2019年1月13日(土)を迎えた。ちなみに前日の1月12日(金)は、当会の新年賀詞交歓会であり、本来なら心置きなく飲みつぶれることができた日であったにもかかわらず、16時の終了後、タクシーで荷物を機械振興会館まで持って帰るという、筆者にとっては珍しく自制心が働いた日でもある。
2.渡航日のできごと
藤沢駅近くの蕎麦屋で妻と昼食を食べながら、もしかすると和食を美味しく食べられるのは今日が最後かもしれないと、ちょっとした感慨にふけったあと、一人で東海道線に乗り、品川駅で成田エクスプレスに乗り換えた瞬間、周りの空気が一気に海外に変わったのを感じたが、成田のデルタ航空のカウンターでは、とても丁寧に対応をしてくれたこともあり、(但し、よく考えてみると渡航先や出国目的を聞かれただけなので、セキュリティー対策であるとも思ったが)出国手続きや、両替なども滞りなくすみ、チェックインまで2時間くらい出国ロビーで時間をつぶしていると、それほど多くない日本人(みかけは日本人でもデルタ航空ともなると成田とは言え日本人比率は1割くらいか?)の中で、どうみても知った顔がウロウロしていたので、Wさん?と声をかけると、やはり、DK社のW氏であった。どこへ行くの?アトランタ。あら同じじゃない。じゃあ便も同じだね?席は?あら、なんと、トナリやないの!良かった!!エコノミークラスで隣が大きな外人だと12時間はつらいもんね!なんてことが渡航初日の出来事であった。
写真1:成田-アトランタで偶然筆者の隣となったW氏
3.日本出発も現地到着も夕方
東京とアトランタの時差は14時間、12時間半乗って14時間戻るので、東京を17時半に出発してアトランタ到着は同じ日の16時になる。入国手続きは事前情報によると例のトランプ政策による公務員のスト騒ぎもあってもしかすると4-5時間かかるのでは?という情報もあったが、実際に待ち時間が酷かったのは、圧倒的に多い乗り継ぎの乗客の方で、アトランタを目的地とする乗客は顔写真と指紋を取るくらいで、30分程で入国できたことは幸いだったと思う。
その後、ホテルにはもちろん自力で行かなければならないが、せっかく空港に近いホテルを予約したにもかかわらず、ホテルへのシャトルバスの発着場所に行くのに国際ターミナルから国内ターミナルへ空港内循環バスで30分くらい移動しないといけないことが最初は全くわからず、慣れない英語でわぁわぁと聞きまくって、やっと宿泊先ホテルのシャトルバスを見つけた時には、目の前でちょうど出発してしまったところであった。(30分程待って次のバスには乗れたが)
写真2:数あるシャトルバスをバックに呆然とたたずむ筆者
4.アメリカ南部料理
空港から少し離れたM社アメリカ(最近米国のT社と合弁会社を設立)に勤務する同期がいて、土曜の夜なら飯を食わせてやるとの提案に喜んで乗り、ホテルから数分の距離にあるレストランで頂いたものの一つが以下の料理である。これは何の料理かわかるだろうか?
写真3:アメリカ南部の名物料理の一つ
その他は、例えば、クラムチャウダーとかフライドロブスター等、私でも味がわかるものを頂いて、ご馳走になった身でいうのもなんだけど、ホテルのイタリアンで良かったかもしれないと今なら思う。米国駐在の同期もあまり外食はしないと言ってたから、お土産に持って行った携帯おにぎり(お湯を入れたらおにぎりになる保存食)はとても重宝がられたはずである。
5.City PASSを使って観光名所めぐり
今回の出張では、土曜日の夜に現地について、日曜日の午後から会議(全て英語、勿論通訳なし)に出席し、月曜日の午前中も会議(勿論英語のみ)に出席し、ほんの少しだけ発言はしたものの(そもそも1月14日は成人の日で休日である)、自分で自分を褒めてやる必要を感じたことから、肝心の展示会視察も2日目は早々に切り上げて、アトランタに来たら外してはいけないという、CNNセンター、ワールド・オブ・コカコーラ、米国最大のジョージア水族館の「視察」に出かけた。なんでも「地球の歩き方WEBサイト」によると、個別にチケットを買うより、City PASSなるものを買うのがトータルでは安いとのこと、ちょうど、展示会会場の目の前がCNNセンターで、そこでこのPASSを購入、まずはCNNセンターツアーからスタートした。これはツアーの時間が決まっていて2-30分毎にグループで案内してくれる形になっていて、私も7-8名のグループに交じって見学ツアーに参加した。ただ、入館の際には、予想外にセキュリティーチェックがしつこくて、リュックの中のメガネケースまで開けてチェックをしていたが、確かにスタジオのすぐ脇から見学できることもあり、著名なキャスター等もちょうど報道をしている場面にも遭遇できたので、さもありなんと思ったところである。ただ、見学ツアーの説明も当然ながら通訳なし英語だったので、1割くらいしか言っていることがわからなかったのも事実である。
写真4:CNNセンター内観
続いて、徒歩で10分程歩いて、ワールド・オブ・コカコーラへ到着、平日なのでとてもすいていたと思うが、これぞアメリカだという、やや自信過剰な感じの演出も楽しく経験できたと思う。
なぜか、当会のプレミアムフライデーで行った某所のビール記念館ツアーを思い出した。
写真5:ワールド・オブ・コカコーラのエントランス
この日の最後は、ワールド・オブ・コカコーラとほぼ同じ敷地内にある、ジョージア水族館。米国最大ということだが、確かに大きさは認めるものの、設備の古さや展示の見やすさ等を考えると筆者の家の近所にある「新えのすい」の方が立派な感じがしたというのが本音。ただ、さすがにジンベエザメがいる水槽は圧巻であった。
写真6:ジョージア水族館のジンベエザメ
6.アメリカが本場と言えばこれでしょう
あと、最後に忘れてはならないのが、ランチに訪れたこちらの店。昼も夜もどうも口に合うものがなくて、日本から持参した携帯おにぎりと味噌汁パックを食べたりしていたが、これは本当に偶然、CNNセンターからワールド・オブ・コカコーラへ歩いていく途中にみつけた日本でも見慣れた「Hooters」という看板。かく言う筆者は実は日本では入店したことはないのだが、やはり本場で行かない手はないだろうというSNSの声に押されて、入店し注文した商品がこれ。
写真7:これぞアメリカランチ(商品名は忘れた)
「Hooters」の名前の由来は、ウェイトレスのコスチュームに客がきょろきょろと目を動かす様がフクロウのようだということで、この鳴き声(hoot、hoot)からつけたとのことで、アトランタの店舗は米国が本場でもさらにオリジナルの老舗店舗とのこと。まさに、筆者もフクロウのようにきょろきょろしていたが、とにかく勇気を振り絞って、「ワタシニホンカラキマシタ、イッショニシャシントッテイイデスカ?」「ショ-」「アリガトウ」「ウェルカム」とか言って一緒に撮った写真がこれ。
写真8:名前は聞けていないです
7.最終日空港にて
米国は2年ぶりだが、やはり、食べ物には気を付けないといけない。和食ほど美味しいものはないのはわかっているものの、この国の食べ物ほど、とにかくジャンクであると割り切って食べる以外にはないと思う。なので、最終日空港では、とにかくアジアフードを食べたくて、開店まで待って購入した焼きそばが、残念ながら、本当に残念ながら、適当な野菜と変なにおいの中華調味料と伸び切った麺を適当に混ぜたようなもので、幸いにも一緒に小さな瓶のキリンビールがあったからこそ何とか胃に流し込めた代物であった。
写真9:アジアフード店で購入した焼きそば
この後の14時間のフライトは(水曜日の11時にアトランタ出発、28時間後の木曜日の15時に成田着)、隣が大きな外国人男性でとても長くてつらい時間であったものの、成田についた時の嬉しさといえばこれ以上のものはないほどで、家族全員にラインで連絡して喜びあった。(家族はそれほど喜んでいなかったかもしれない)
また今回は、米国での時差ボケ解消の為のワインボトル一本以外は相当アルコールも自制したこともあって、翌日の金曜日は普通に出勤できたし、その後、体調不良に陥ることも無かったということは記録に残すべきことであると申し上げ、この番外編を締めくくることとする。
(総務部:木村記)
以上
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