去る2月13日、ダイキン工業株式会社 東京支社会議室にて、当工業会主催の講演会を開催したので、その概要を報告する。今回は「冷凍空調分野における最新動向
中国制冷展(CR2019)出張報告
No.663 2019年5月
第30回中国制冷展(CR2019)においてHVAC&R JAPAN 2020ブースを出展し、2020年3月開催のHVAC&R JAPAN 2020のPRを実施した。このブースはHVAC&R JAPANと中国制冷展のバーター契約による出展ブースで、2001年からHVAC&R JAPAN開催前年の隔年出展している。
前回(2018年4月 中国 北京)はこちらから
前々回(2017年4月 中国 上海)はこちらから
1.概要
名称:The 30th International Exhibition for Refrigeration, Air-conditioning, Heating and Ventilation, Frozen Food Processing, Packaging and Storage
(第30回国際制冷・空調・暖通・食品冷凍加工展覧会)
会 期:April 9-11, 2019
場 所:Shanghai New International Expo Centre, China
(上海新国際博覧中心)
主催者: CCPIT Beijing(中国国際貿易促進委員会北京市分会)、
CAR(中国制冷学会)、CRAA(中国制冷空調工業会)、
SSR(上海市制冷学会)、SARI(上海市制冷空調工業会)
付帯行事:April 8 5:00pm- International Partners Reception
6:30pm- Opening Reception
April 9 9:00am- Opening Ceremony
2.開催規模
・出展者数は、1175社。来場者数は推定55,000人。
・展示会場面積:103,000m2超、 展示面積:約50,000m2
・展示会場は大まかに分けて、空調機関係がホールW1~W5、冷凍機関係がホール
E1~E4に出展。
図1:上海新国際博覧中心 展示ホール配置
写真1:展示会場外観
3.出張者
日冷工 高木会長、岡田専務理事、安田政策審議会会長、
HVAC&R JAPAN事務局 吉井総務部長 朝倉氏、展示会委員会 竹内
4.出展内容
HVAC&R JAPAN 2020ブースは、ホールW1に出展(装飾:昭栄美術の現地法人)。現地通訳者を加え、HVAC&R JAPAN 2020のPRを実施。前半2日で用意していた英文チラシ100枚をすべて配り終え、最終日には追加でコピーした20枚も配布完了した。
チラシを配布した来場者・出展者からは、HVAC&R JAPANには関心があるが、日本への渡航の際の入国ビザについて質問されることが多かった。
会期前日のレセプション、9日のオープニングセレモニーその他各種イベントに出席。高木会長は来賓として各種授賞式に参加し、プレゼンター役を務めた。岡田専務は10日に開催された「2019 Ozone2Climate Industry Roundtable」において、日本の環境対策の最新情報に関する講演を行った。
写真2:レセプションの受賞式にて。高木会長(左から6人目)
写真3:プレゼンターを勤める高木会長(左側)
写真4:HVAC&R JAPAN 2020ブース
写真5:2019Ozon2Climate Industry Roundtable
にて講演の岡田専務
5.所感等
GREE、HAIER、MIDEAなどの中国大手企業では、ビル用VRFやセントラル空調などの大型空調機器が数多く展示され、家庭用空調もマルチ室外機を用いた提案が主流。商品説明は基本、ディスプレイやプロジェクター投影、QRコードなどの電子媒体を活用したもので、印刷パネルや紙媒体はほとんど見られない。また商品カタログを置いているブースも少ないように思える。最新のAI技術、IoTを活用した製品の訴求やR290等の自然冷媒製品の展示も見られた。
大手の空調・冷凍機メーカーから中小の部品メーカーや工作機器まで一堂に集まり、また来場者の年齢層も若い人が多いため、活気あふれる展示会である。
日系企業では、パナソニック、鷺宮製作所、三菱電機の現地法人が大きなブースを出展。(日立関連のHIGHLY、Johnson Controlsも出展あり)
写真6:GREE ブース 写真7:Haier ブース
写真8:Medea ブース 写真9:Panasonic ブース
写真10:鷺宮製作所 ブース 写真11:HIGHLY ブース
【ブース配置について】
中国制冷展では海外同一国の出展者を集約する工夫を図っていた(W1ホール内、韓国、米国、欧州パビリオン)。
これらは海外出展者にとってメリットとなり、出展促進の弾みとなり得ると思われる。
また同会場では、このような国ごとに出展をとりまとめるコーディネーターの存在も確認できた。HVAC&R JAPANへの出展者・来場者を増やすこと、および国際化(海外におけるHVAC&R JAPANのプレゼンス向上)を図るうえで、今後活用の可能性を検討していきたい。
写真12:韓国パビリオン
写真13:米国パビリオン
写真14:欧州パビリオン
以上
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