新年最初の海外駐在記は、パナソニック株式会社・アプライアンス社QAFL 事業推進室、菅沼一郎氏の駐在体験(前編)をお届けします。インドネシアでの駐在記
賀詞交歓会 会長年頭所感
No.667 2020年1月
2020年1月10日、品川御殿山マリオットホテルにて当工業会の賀詞交歓会が開催されました。以下に会長挨拶を掲載したします。新年あけましておめでとうございます。
年頭にあたり謹んで新春のご挨拶を申し上げます。
本日はご多用のところ、経済産業省はじめ関連省庁ならびに関連団体の皆様、そして会員企業より多数ご臨席を賜り、厚く御礼申し上げます。旧年中は、皆様方より当工業会に対し、格別なるご支援を賜り、心より厚く御礼申し上げます。
写真:高木会長 新年のご挨拶
昨年も、台風や大雨などの大きな災害が多発した年でした。被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。また現在も厳しい環境で、すごされている方々もおられると思います。一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
世界経済は、米中貿易摩擦など不透明な情勢の影響によりやや減速傾向となりました。わが国経済もこの影響を受けており、今年も引き続き世界動向への関心を高めていかなければならないと思います。
さて、当工業会は昨年、めでたく創立70周年を迎えることが出来ました。今日に至る諸先輩方はじめ、皆様方のご尽力に改めて感謝と敬意を表する次第です。当工業会は今年も「環境問題への適切な対応」「規格・基準への対応」「安全性ㇸの取り組み」「規制緩和の推進と新たな技術への対応」「国際活動の推進」等の主要テーマを中心に、業界が直面する課題に引き続き取組みます。
「環境問題への適切な対応」については、地球温暖化防止のため気候変動枠組条約締約国会議でのパリ協定(いわゆるCOP21)やモントリオール議定書締約国会議(いわゆるMOP28)でのキガリ改正等を受けて進められる、省エネルギー規制や代替フロン規制への対応が急務です。わが国では昨年1月に「改正オゾン層保護法」が施行され、代替フロンの製造及び輸入の段階的削減が始まりました。さらに、フロン回収が確実に行われるための「改正フロン排出抑制法」が本年4月から施行されます。
特に、2029年に設定されている削減目標達成に向けて、本年は、いわゆる指定製品に新たに、ビル用マルチエアコン及び内蔵型ショーケース等が追加になり対応を求められると予想されます。
これら、近い将来の低GWP冷媒への転換に向けて、微燃性および可燃性冷媒の漏洩対策など、多くの課題をクリアすると同時に、お客様にも広くご理解いただくための啓発活動を最重要課題として取り組んで参ります。
また「国際活動の推進」では、従来からのMOP会議でのサイドイベントの開催やICARHMAでの世界各国の工業会との連携に加え、昨年からJEMAのご協力を得て、中国家用電気製品協会とも交流を開始する事が出来ました。こうした活動を通じて感じますのは、次世代冷媒の開発や導入に関して、諸外国からの、日本の動向に対する注目度が非常に高いということです。関係する皆様には、引き続き当工業会の国際活動へのご支援・ご協力をお願い申し上げる次第です。
更に本年3月3日から当工業会主催の展示会 HVAC&R JAPAN 2020を幕張メッセにて開催致します。41回目となる今回は「HVAC&Rには未来の答えがある」をメインテーマとして、業界の最新・最先端の技術情報をご提供して参ります。国内はもとより、海外にも積極的に発信していく場としてぜひご活用いただきたく存じます。
2年に一度の貴重な機会ですので、多くの皆様にご来場いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
私事になりますが、当工業会の会長を拝命して早いもので2回目の新春を迎えました。わが国は昨年、新元号「令和」と共に、新たな時代の幕開けとなりましたが、当業界もフロン規制や環境問題への対応など、新たな変革期を迎えていると思います。
これらの変革を成長のチャンスと捉え、皆様と共にグローバルでの社会課題解決、冷凍・空調業界の発展・向上、そして競争力強化に貢献して参りたいと存じます。
昨年、初の日本開催で熱狂的な盛り上がりを見せたラグビーワールドカップに続き、今年はいよいよ、東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。こうしたイベントによって我々の業界を含め、国全体が明るく元気になっていく事を期待しております。
最後になりましたが、本年も皆様方のなお一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い致します。皆様の益々の発展とご健勝を祈念して、私からの新年のご挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。
以上
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