あいち技能五輪 番外編

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No.667 2020年1月

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1.あいち技能五輪2019
11月16日、2019年の技能五輪は、セントレア(中部国際空港)のある人工島に、昨年8月オープンしたばかりの愛知国際展示場(AICHI SKY EXPO)をメイン会場にして行われました。
写真1はセントレアの空調を一手に引き受けていると思われる空調設備です。どれくらいの能力があるのだろう。読者の皆さんは飛行機よりこちらの方に興味があるのではないでしょうか?是非とも取材して紹介したいものですが、今回は技能五輪の番外編。冷凍空調からは離れ、今年ならではの大会の様子や番外編恒例のその土地のならではの食文化など、紹介いたします。


写真1: セントレア空調設備


2.初のメイン会場!?
冷凍技術職種はろう付を行ったりするため、使用できる会場に制約があり、メイン会場とは離れた会場で行われることが多かったのですが、今年は違いました。冷凍技術職種に限ったことではないと思いますが、今回初めてメイン会場で行われた職種も多かったのではないか?全42職種中、32職種がこのメイン会場で行われました。また、これまでは日程をずらして行われていたアビリンピックも同時開催。とにかく、たくさんの競技がここAICHI SKY EXPOで一堂に行われ、大勢の関係者、見物者で賑わっていたのでした。来年もここ愛知で行われるので、是非、皆さんも足を運ばれてはいかがですか?



写真2: AICHI SKY EXPO



3.今年のキャラクターは?
今年もキャラクターたちが会場を盛り立てていました。「Skill Me!」をキャッチフレーズにして、各競技における技術紹介に大活躍。冷凍技術職種でもパイプカッターやワイヤストリッパー、そして、冷凍回路における心臓部として紹介されたコンデンシングユニットなどの解説を担っていました。



写真3: 会場を彩るキャラクターたち



そして、各競技の技術紹介に一役かっていたのが愛知の学生たち。今大会、驚いたのはとにかく中高生の学生が多いこと多いこと。確かにこれまでも会場には多くの学生がいましたが、今回はその比ではなかったのです。各競技に割り当てられた学校の生徒たちがその競技について、学生を含む見学者らに説明している姿が印象的でした。この取組により、冷凍空調に興味を持つ学生が増えてくれれば、この業界に携わる者として嬉しい限りです。







写真4, 5: 冷凍技術に興味を持ってくれたであろう瞬間




4.名古屋めし その1「台湾まぜそば」
さて、各地の食を楽しみにしている皆さま、お待たせしました。食レポのはじまりです。まずは「台湾まぜそば」。「台湾」と名がつくが、れっきとした名古屋めし、名古屋発祥の旨辛のまぜそばです。



写真6:セントレア内 麺屋はなびの台湾まぜそば



盛岡三大麺で紹介したじゃじゃ麺同様、きれいに盛られた具材を麺に絡めるようにかき混ぜてから、いただきます。思わず「どえりゃあうみゃあ!」と言いたくなるくせになる旨さでした。こちら、名古屋に本店をおく「麺屋はなび」の台湾まぜそば。台湾ミンチ、ニラ、ネギ、魚粉、卵黄、のり、そしておろしにんにく。にんにくが気になる方は無しにすることもできますが、ここはお店がオススメするようにたっぷり入れて食べておきたい。そして、ピリリと辛旨の挽き肉:台湾ミンチ(しまった!なぜ台湾なのか聞きそびれた!)、これが旨い。麺に絡んだ具材が飛び跳ねないよう麺を口に運ぶスピードが速くなり瞬く間に食べきってしまいそう。が、しかし、最後まで食べきってしまう直前、ご飯を入れて食べるのが通。
今回紹介した汁なし麺の他に、にんにくと唐辛子の濃い味付けのスープが特長の「台湾ラーメン」という名古屋めしもあるので、来年は、なぜ台湾なのかも聞き漏らさず、紹介したいと思います。


5.名古屋めし その2「ひつまぶし」
「ひつまぶし」というと、大きな蒲焼きの「うな重」「うな丼」とは対象的で、刻んだ蒲焼きをお櫃に盛る姿が美しい愛知県の郷土料理です。そして、食べ方も独特。一度に3つの味が楽しめるという。まずは「軽く混ぜて、三等分にする。」そして、「①まずはそのままいただく」。お次は「②ねぎ、のり、わさびなどの薬味を加えていただく」。そして、最後のお楽しみ「③出汁をかけていただく」。どれも食べ方に変化特長があって興味深い。特に、最後のお茶漬け風にしていただく食べ方が、どのような味わいになるのだろうと興味をそそられます。結果、どれも味わい深く、楽しいひとときとなること間違いなし。お店によって、食べ方が多少異なるようですが、名古屋の人が言うには、人それぞれ、好きな食べ方で食べるのが一番だそうです。いずれにしろ、とっても上品な料理でした。



写真7: 名古屋名物 ひつまぶし



写真7-①: まずはそのまま




写真7-②: 次に薬味をのせて




写真7-③: 最後はお出汁で




6.「FLIGHT OF DREAMS」
お昼は空港へ。考えることは皆同じで、五輪見学へ来ていた関係者や中高生の方々がたくさんいました。うっかり第2ターミナルへいくと、食事できる場所はほとんどないので第1ターミナルへ向かいましょう。先程紹介した名古屋めしは2店とも第1にあります。もしくは10月に1周年を迎えたばかりの「FLIGHT OF DREAMS」、ボーイング787初号機(本物)の展示が中心の「遊べる飛行機テーマパーク」もお勧めです。このテーマパークは、デジタルアートや映像などのコンテンツ制作で話題のチームラボが手がけた航空について遊びながら学ぶエリア「フライトパーク」とボーイング創業の街、米国シアトルをテーマとしたレストラン&ショップエリア「シアトルテラス」の2つのエリアからなる複合商業施設です。足を踏み入れた瞬間に大型の飛行機が目に飛び込んでくるので、大人でも興奮してしまいます。思わず、カメラを向ける人がたくさんいました。カメラにその全容が収まらないくらい大きな機体を見ながら、食事ができるのもここの魅力です。クラフトビール片手に、アメリカン料理に舌つづみをうつのも良し、チーズ料理やベーグルを食べるのも良し、シアトル本場の料理を楽しみましょう!




写真8: 機体を眺めなら食事を楽しめます。


7.最後に
技能五輪見学の楽しみの一つはいろいろな土地へ行けること。どんな食べ物に出会えるのだろうか、今年と来年は2年間かけてどんな名古屋めしを堪能しようか、あれこれ考えていたのですが、会場周辺の地理を甘くみていました。セントレアは名古屋とは車でも1時間以上も遠く離れた人工島。食べる場所は展示会場のカフェテリアを除けば、ほぼ空港内にしかないため、選ぶに選べない!そのような中、紹介した記事が来年見学に訪れる方々の参考になれば幸いです。


以上

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