海外駐在記は、前編に引き続き、当工業会 国際部 波多野次長のインド駐在体験(後編)をお届けます。前編(No.672)はこちらから 過去記事はこちらから?
フルオロカーボン排出抑制への取組「フルオロカーボン・イニシアチブ 国内関係者会合」参加報告
No.673 2020年11月
2020年9月18日 環境省主催の「フルオロカーボン・イニシアチブ国内関係者会合」が開催されました。当工業会からは国際部よりパネラーとして参加しておりますので、報告いたします。
環境省がCOP25(昨年12月)で打ち上げたフルオロカーボン・イニシアチブ(英語名称はThe Initiative on Fluorocarbons Life Cycle Managementで略称はIFL)に賛同した国内10社&5団体向けに、活動横通しとIFL活動への要望聴取のためのWeb会合が、9/18(金) に同省主催で開催されました。
IFLは関係国/機関がパートナシップに基づき、上流対策から下流対策まで、また、資金フローの増加からインベントリの仕組みの構築に係るフルオロカーボンのライフサイクル全体の取組みを促進し、活動の協働を想定した活動です。当工業会からは、笠原国際部長が当会の国際活動の紹介と、グローバル委員会で取り纏めた本活動への期待と要望を説明しました。
フルオロカーボン・イニシアチブの目的
●気候変動に対処する包括的な取り組みの必要性が切迫する中、クーリング・セクター(冷凍空調部門)での冷媒としてのフルオロカーボンの需要は増加している。このため、使用時の漏えいや廃棄時の大気放出などを含め、ライフサイクル全体を通してフルオロカーボンの排出抑制に取り組むことが重要である。
●フルオロカーボンのライフサイクルマネジメントを促進することで、適正な政策や技術の導入、関連するインフラの整備を通じて、排出量は顕著に削減され、気候変動の緩和やオゾン層破壊への対策につなげることができる。さらに、資源効率性の向上、イノベーションの活性化、持続可能な経済成長と良質な雇用の創出にもつながる。
●本イニシアティブでは、具体的な取り組みやイノベーションを促進し、政府、民間部門、国際機関とともに、各主体の相互利益のための協働活動を進める。また、フルオロカーボンのライフサイクル管理の強化を支援し、既存の活動や枠組みとも連携する。
フルオロカーボン・イニシアチブについての詳しい内容はこちらから
以上