第11回通常総会 鈴木新会長 就任挨拶

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No.684 2022年6月

2022年6月3日、東京マリオットホテルにおいて第11回通常総会を開催しました。以下、鈴木会長の就任の挨拶をご紹介いたします。


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ただいまご紹介にあずかりました、三菱電機の鈴木でございます。
西崎会長の後を受け、日本冷凍空調工業会の会長を拝命いたしました。
これから2年間どうぞよろしくお願いいたします。


写真1:鈴木 聡(すずき そう)新会長



会長就任に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げあげます。
まず何よりも、この2年間のご尽力・貢献いただきました西崎会長に、心より御礼を申し上げたいと思います。誠にありがとうございました。

西崎会長につきましては、当工業会の主要テーマである「環境問題への適切な対応」また、「規格・基準立案・安全性への取組」はもちろんのこと、「国際活動の積極的な推進」など、新型コロナウイルス感染拡大が続く中、いろんな制約がある中、業界の発展に向け、多大なるご尽力をいただきました。

特に、今年の2月に4年振りにリアル開催しましたHVAC&R JAPAN2022においては、さきほど西崎会長からもお話がございましたように第6波の感染が広がる中、開催するという英断をいただき、感染対策を徹底する中、盛況に開催していただいたこと大変感謝申し上げます。ありがとうございます。
また、オゾン層保護法及びフロン排出抑制法の改正を受け、当工業会で議論した結果を行政主催の審議会等で提言いただきました。

加えて、冷凍空調工業会国際評議会(ICARHMA)にご出席いただき、「フロン排出抑制法」の紹介も含め、わが国の立場を発信し、海外業界団体との繋がりを深めていただきました。会員企業を代表いたしまして、改めて西崎会長へ感謝の意を表したいと思います。ありがとうございます。

さて、日本では、新型コロナウイルス感染はまだまだ予断を許さない状況が続いております。ただしワクチン接種の進捗や政府の大規模経済対策などにより、今後は本格的な回復に向かうものと見込まれます。一方、原油高、半導体をはじめとする様々な資材調達の困難さ、またロシアのウクライナ問題など、日本にとどまらず世界経済の不透明感はいよいよ増してきています。

このような状況のもと、当工業会では、「環境問題への適切な対応」、「規格・基準への対応」、「安全性への取組」、「規制緩和の促進と新たな技術への対応」、「国際活動」を中心に業界が直面する課題に取組んでまいりたいと考えております。
そのなかでも地球温暖化防止対策等の環境関連対策を最重点において、冷媒フロン規制の対応に向けた新冷媒の方向づけや、製品安全対策及び国際的取組強化を重点課題として進めていきたいと考えています。

特に環境関連対策では、2020 年にわが国が宣言しました「2050 年カーボンニュートラル」への対応が、業界として大きなテーマであり、引き続き注力してまいりたいと考えております。当工業会として、「省エネルギー化への対応」と「HFC冷媒の生産量・消費量の削減」、この二つが重要なテーマとなります。

第6次エネルギー基本計画で示されました「徹底した省エネのさらなる追求」、これについては「機器トップランナーの引き上げなどへの取組」として、消費者・使用者に対して、高効率の機器を提供し、それらの公平性・透明性の高い情報を常に提供するという理念のもとに活動を行ってまいります。トップランナー制度については、具体的には、家庭用エアコン及び家庭用ヒートポンプ給湯機において、新たに設定された目標を達成すべく活動を推進してまいります。

HFC冷媒の生産量・消費量の削減については、2020年2月の産業構造審議会フロン類等対策WGにおいて、2024年及び2029年の使用量上限見通しが公表されましたが、極めて厳しい対応が求められております。また、ビル用マルチエアコンの新設対応が指定製品となるなど、今後対応製品の拡大も見込まれます。

年度毎の削減目標を確実にクリアするための新冷媒・新技術の検討、指定製品の追加や目標値の設定など、わが国としての国際的な約束の遵守に向けて取組んでいきたいと考えております。

皆様もご承知の通り、当業界は環境問題を引き金としてさまざまな技術革新やグローバルでの協業が進んでいます。世界トップ水準の省エネ技術、冷媒技術を保有する当工業会の会員各社様にとっては、まさにグローバルで業界をリードしてゆく絶好の機会だと捉えており、これまで以上に世界の地球温暖化抑制に貢献していけるものと確信しております。

このような状況の中、当工業会会長を拝命し、たいへん身の引き締まる思いでございます。地球環境問題解決への貢献と、日本企業の競争力強化とプレゼンス向上に向けて、また会員企業の皆様と一緒にわが業界のさらなる発展と地位向上を目指し、はなはだ微力ではございますが、当工業会会長としての業務を全うすべく全力を投入していく所存です。

経済産業省はじめ関係各省の皆様、関係各方面の皆様からの引き続きのご指導、ご鞭撻いただきながら、ならびに会員会社皆さま方のより一層のご支援、ご協力を賜りますようにお願いを申し上げたいと思います。

以上持ちまして会長就任の挨拶とさせていただきます。
これからの2年間、どうぞよろしくお願いいたします。


以上

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