2023年1月13日(金)に品川御殿山の東京マリオットホテルにて当工業会の賀詞交歓会が行われました。会長の鈴木聡より新年のご挨拶を申し上げます。 新年?
HARFKO2022番外編 ~ イムジン河のウナギと明洞のオーギョプサル
No.688 2023年1月
2022年10月18日から4日間、ソウルKINTEXで開催された韓国冷凍空調機器展(HARFKO)に行ってきました。K-Airという仁川に建設された新しい空調機器性能測定所のお披露目も兼ねていたことから、韓国冷凍空調工業会(KRAIA)のアレンジによる各種イベントに加えて北朝鮮との国境にある観光名所等にも訪れることができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。さて、番外編のメインは表題の通りです。HARFKO2022参加報告はこちらから
会期1日目の10月18日は、仁川にあるK-Airのお披露目から直接宿泊先のMayfield Hotelに戻り、ディナーはホテル内の楽源(NAKWON)というレストランで、とても貴重な宮中料理を頂きましたが、透明の酒をたくさん頂いたので、残念ながらあまり味が分かりませんでした。
写真1:宮中料理で乾杯
会期2日目19日は、午後4時頃、KINTEX展示会場からどこへ行くかは告げられず、どうもバーベキューに行くとは聞いていたのですが、KINTEXが高陽市という場所にあって、ソウル特別市からはずいぶんと北にあるにもかかわらず、更に北へ北へと走っていくので、少し不安になっていたところ、会場から1時間くらいで到着したところが、あの歌で有名なイムジン河の展望施設でした。
写真2:イムジン河に沈む夕日
多分、最初で最後、北朝鮮を肉眼でみることになったのではないかと思います。遊園地のような場所もあったので、おそらくここは、臨津閣と呼ばれるDMZ(非武装地帯)平和公園であったと思います。その後、またマイクロバスに乗り込んで15分くらいで、やっとバーベキュー会場に到着しました。豚(돼지)、牛(쇠)、鶏(닭)、なんだろうかな?と思い浮かべながら会場の敷地内を歩き、また、イムジン河をバックにみんなで記念撮影等をした後、古い工場の社員食堂みたいな部屋に入りました。
写真3:イムジン河をバックに記念撮影
ただ、そこではバーベキュー会場のような肉が焼ける匂いが全くしなかったので、ここは何の店なんだろう、と疑問が膨らんでいました。で、出て来たのがなんと「うなぎ(장어)」、しかもシンプルな塩焼きがちょこっと皿に出てきて、日本でこんな食べ方をしたら、子供でなくても取り合いになるのでは?と心配をしていましたが、どんどんと追加が出てきて、また、少し醤油のような味がついたものも出てきて、そのうちに、誰も手をつけなくなりました。味はどうかというと、少し硬いし、野田岩の方が絶対美味しいとは思いますが、うなぎの風味は勿論あって、多分5尾分くらいは一人で平らげたのではないかと思います。尚、こちらのメインは、この後出てきたカニがたっぷり入ったキムチ鍋(치게)で、皆さん、これに向かっている間は、少しだけ静かになっていました。また、韓国の主食は白米というのはどちらかとめずらしく、たいてい紫色の雑穀米でしたが、キムチ鍋との相性は抜群で、とても美味しく頂きました。
写真4:ウナギ(장어)の塩焼き
3日目の夜は、日本からの出張者だけで、金浦空港の近くにあるロッテマートのレストラン街の火鍋の店で楽しみました。この店には会期前日にも行ったのですが、厳しいけど面倒見がよいハルモニ(할머니:おばあちゃん)が給仕をしてくれたので、また、同じ店に行こうということになり、短い間に2回目の訪問でした。
写真5:厳しいけど面倒見の良いハルモニ(할머니)
さて、会期4日目、翌日は朝早い便で羽田に帰るという最終日の夜は、ソウル在住9年の古い知り合いがソウルの夜を案内してくれるということになり、日本からの出張者4名と一緒に5人で、明洞(명동)を楽しみました。
ご多分に漏れずCOVID-19の影響でこの2年はバタバタと店が閉まってしまい、とても寂しくなってしまったそうですが、ようやく行動制限が解除され、観光客も戻ってきたとのことで、初めて見る明洞のメインストリートは十分ににぎやかで、有名な明洞の教会の周りなども若い人を中心に人出もありました。露店が立ち並ぶ台湾の夜市のような場所に行きましたが、日本ではディープな大阪にしかないだろうな、というような露店街が楽しかったです。
写真6:若者でにぎわう明洞ストリート
写真7:顔より大きな烏賊から揚げ@明洞
写真8:韓国ドラマ「イカゲーム」に登場するお菓子
さて、最初に連れて行った貰った場所は、豚肉を中心としたザ・焼肉!!というお店で、サムギョプサル(삼겹살:三枚肉)は日本でも有名ですが、こちらはオーギョプサル(오겹살:五枚肉)がおいしいとの評判の店で、もちろん、このオーギョプサルをワーワー言いながらみんなで頂きました。写真を見るとわかる通り、びっくりするくらい太いパイプが炭火焼き網の上に覆いかぶさるようにあって、全くと言っていい程、煙や焦げる匂いを感じることがありませんでした。また、飲み物は、こういう店ではマッコリ(막걸리)を注文する人はあまりおらず、マッコリ呑みたい、というと、それは二次会で!ということでしたので、焼き肉店では、ビール(맥주)と焼酎(소주)を頂きました。
写真9:これがうわさのオーギョプサル(오겹살)
この日の二軒目は、マッコリ(막걸리)ならこの店におまかせ!というくらい多くの種類のマッコリのあるこちらのお店でしたが、若い人がとても多い店で、その熱気におじさんたちも乗せられてしまい、焼肉をたっぷり食べたにもかかわらず、定番の天ぷらの盛り合わせに加えて、プデチゲ(푸데치게)までおつまみ?として美味しく頂きました。
写真10:おまかせフリーマッコリ
尚、マッコリの最近の流行りは「栗」入りだそうで、私もここでたらふく頂いた上に、お土産にまで何本か買うことになりました。また、マッコリは炭酸を含んでいるので、スーツケースに入れてそのまま飛行機で運ぶと気圧の変化で破裂するかも、と脅されていましたが、少なくとも私の荷物の中ではそれは起こりませんでした。
写真11:最後の晩餐プデチゲ(푸데치게)
あと、最後に一つ。キムチ(김치)は日本でも当たり前すぎて、日本中どこでも美味しいキムチが頂けますが、最終日に金浦空港で買った韓国のキムチは明らかに日本のキムチとは違う酸味とさわやかさを感じるもので、日本のキムチがいかに日本人向けに味を変えているか、ということがよくわかりました。でもどちらもおいしいですよ。
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