さあ、皆さんお待ちかねの海外駐記です(パチパチパチ)。今回は東南アジア・マレーシア編です。ダイキン工業 原田様による海外駐在記をお届けします。コロナ禍
HVAC アワード表彰式 2024を開催いたしました。
No.696 2024年3月
2月1日(木)の午後から、HVACアワード表彰式を、HVAC&R JAPAN 2024の情報発信コーナー特設ステージにて執り行いましたので、ご紹介いたします。HVAC&R JAPAN公式ページはこちらから
今回で3回目を迎えるHVACアワードの応募申込は、製品部門10社、ソリューション・サービス部門9社、パーツ・デバイス・工法部門9社と、合計28社からの応募がございました。
6名の審査員による審査期間(1/9~1/19)を経て、1月25日(木)に審査委員会にて結果6製品が受賞となりました。
以下、受賞した会社になります(クリックすると記事に遷移します)。
【製品部門】
荏原冷熱システム株式会社 ダイキン工業株式会社
【ソリューション・サービス部門】
株式会社イチネンTASCO 三菱重工サーマルシステムズ株式会社
【パーツ・デバイス・工法・その他部門】
株式会社鷺宮製作所 ダイキン工業株式会社
【製品部門】
アピールポイント
低炭素・脱炭素社会実現に向けて、次世代クリーンエネルギーとして期待されている水素を燃料とした世界初の水素焚吸収冷温水機です。水素を燃料とすることで、燃料の燃焼に伴うCO2を排出ゼロとし、全燃焼領域において都市ガス相当の低NOx化を達成しました。
都市ガス用の安全装置に加え、水素配管への逆火防止装置を標準装備するとともに、停止中にガス管内が水素と空気の可燃性混合気に満たされないように、不活性ガスを注入する機能を追加するなど、水素用の安全設計がなされています。
詳細はこちらから
写真1:荏原冷熱システム株式会社
写真2:プレゼンの様子
【製品部門】
アピールポイント
「Saravia(サラビア)」はZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)向けに開発した製品。ヒートポンプ熱交換器を一体化した外気処理機能を有しており、換気の際に高温・高湿の外気を宅内に取り込む前段階で効率良く除湿・温度調整することができ、換気による温湿度の変化を抑え、快適性を保つことができる。
これらの性能・機能が2022年度省エネ大賞の製品・ビジネスモデル部門で最高位の“経済産業大臣賞”を受賞した。
写真3:ダイキン工業株式会社
写真4:プレゼンの様子
【ソリューション・サービス部門】
アピールポイント
可燃性(A3)冷媒は修理や廃棄時に機器から安全に屋外排出する事が必要だが、特に機器を簡単に屋外に持ち出せない、かつ近くに窓が無いビルの地下等では安全に冷媒を排出できなかった。これらの課題を安全にクリアし、GWPの小さな冷媒へ転換・普及を後押しするシステム。
写真5:株式会社イチネンTASCO
写真6:プレゼンの様子
【ソリューション・サービス部門】
アピールポイント
本取組は、工場の生産設備熱源を自社製の産業用ヒートポンプに転換し、省エネと工場の脱蒸気ボイラを達成した7年にわたる活動です。
取り組みにおいては、単に熱源を置き換えるだけでなく、あえて複数の手法を試行して運転データを測定することにより、熱源容量や熱交換器の選定、応用策である冷排風の空調利用などに資する知見を取得しました。
省エネ成果も、熱源使用設備においてはCO2排出量約40%削減を実現しています。
今回のサーマルソリューションをワンパッケージとして、同様の工場への営業活動をしていきます。
写真7:三菱重工サーマルシステムズ株式会社
写真8:プレゼンの様子
【パーツ・デバイス・工法・その他部門】
アピールポイント
カーボンフリー社会実現が求められる中、温暖化係数GWPの低いCO2冷媒に対応した汎用性の高い高精度圧力センサを開発しました。
CO2冷媒は低GWP冷媒であるものの超高圧で使用されるため高い安全性が必要です。
また、ヒートポンプ給湯や冷凍冷蔵など様々な温度帯で使用される冷媒であるため、高温から低温まで広温度域への対応が必要です。更に、環境性、経済性の観点から高効率システム運転が求められる中、圧力センサへの高精度化が求められます。
HSK形圧力センサは高い安全性、広範囲の温度対応、高い精度、汎用性を実現した製品です。
写真9:株式会社鷺宮製作所
写真10:プレゼンの様子
【パーツ・デバイス・工法・その他部門】
アピールポイント
東日本大震災以降、建設設備に対しては耐震施工が施されるようになったが、天吊形空調機に用いられる全ねじボルトを用いた耐震施工方法は時間がかかることが課題となっていた。
『耐震振れ止め金具』は業界初 空調機メーカーが開発した商品で、全ねじボルトを使わない新構造を採用することで、従来施工時間に比べて50%以上短縮し、東日本大震災の150%の地震波にも耐えることが出来る。
施工性・耐震性の両面から安心してご使用いただける商品である。
写真11:ダイキン工業株式会社
写真12:プレゼンの様子
今回の受賞に際し、審査委員長の斎藤先生より総評をたまわりました。
写真13:審査委員長 斎藤先生(早稲田大学)
写真14:集合写真
今回、HVACアワードにご応募いただきましたすべての企業様、大変ありがとうございました。次回のHVAC&R JAPAN 2024は、東京ビッグサイトにて2026年1月27日(火)~1月30日(金)の開催を予定しております。
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以上