第13回通常総会終了後、工業会の委員会活動を通じて業界に貢献された14名の方々が表彰されました。 当工業会では毎月60件近い委員会を開催しております。?
第13回通常総会 来賓挨拶 経済産業省 産業機械課課長 安田氏よりご挨拶
No.698 2024年6月
2024年6月日(金)、東京マリオットホテルにおいて、第13回通常総会を開催しました。来賓の経済産業省 産業機械課長 安田氏よりご挨拶を賜りましたので、ご紹介いたします。
■第13回通常総会はこちらから
ただいまご紹介にあずかりました、経済産業省産業機械課の安田と申します。本日は、日本冷凍空調工業会の総会にお招きいただき、誠にありがとうございます。開催にあたり一言お祝いのご挨拶させていただきます。
写真1:経済産業省 製造産業局 産業機械課長 安田氏
まず最初に、尋木前会長、前体制の皆様、HVAC&R JAPANを初めとして、この業界の活動一年間を引っ張っていただき、そのご尽力に改めまして経緯を表したいと思います。ありがとうございました。
本日から、澤井会長のもと、新体制が発足いたしまして、先ほどおっしゃっていただいた課題がいくつかございますが、それも是非、解決に向けて、我々としても一緒に取り組みを進めさせて行きたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
さて日本経済の状況ですが、今年に入りまして、株価が上がり、また賃金という意味では、春闘の賃金の回答率、賃上げ5%を超えているという状況です。さらに国内投資という意味では、30年ぶりに民間企業の設備投資が、100兆円を超えるという状況です。
そういう意味では、日本経済、確実に潮目の変化のタイミングを迎えているという認識をしておりまして、これまで長く続いてきたコストカット型の経済から、物価も賃金も投資も伸びる成長型の経済に変えていくことが、これからの大きなテーマとなっていきます。
そうゆう状況の中で、経済産業省としましては、国内投資を後押しさせていただくメニューとか、DX、あるいはGXへの対応を加速するための取組を進めさせていくところでございます。
そうした中で、この日冷工との関係の中で、大きく3つ進めるべきことがあると思います。
1つ目はGXでございます。ちょうど先月から、GXの文脈で省エネ補助金の枠組みの公募が始まっており。その中で一つ大きなメニューが、冷凍空調設備、特に燃料転換、たとえばボイラーからヒートポンプに変えるであるとか、高効率空調設備をユーザーが導入する、こういったところに対する省エネ補助金がでる枠組みが先月から公募が始まっております。しかも今回、新しくではございますが、複数年度の投資をサポートするというメニューになっております。
複数年度の空調設備への投資に対して、ユーザー側に補助金がでるという枠組みがスタートいたしました。是非この枠組みをお使いいただいて、ユーザーサイドのGXを進めていただき、さらに皆様方のビジネスの拡大につながればいいと考えております。
2つ目が、地球環境問題の対応です。先ほど会長のご挨拶にもありましたが、欧州のFガス規制への対応もしっかりやっていなかいといけないと考えております。
我々としては、日本製品の良さ、安全性、エネルギー効率をしっかりと考慮した上で地球規模問題への対策もすべて両立するような製品が日本製品であると思っておりますが、それが欧州Fガス規制では過度に規制をされているという状況でございます。
是非、こうした規制に対して、日本としてのスタンスを、皆様方と一緒にしっかりと働きかけていきたいと考えているところです。
そして3つ目ですが、さきほど能登の話もいただきましたが、新年冒頭の能登半島地震の対応におきましては、皆様方にもご協力を数々賜りました。この場をお借りして御礼をお申し上げたと思います。
そして、いよいよ暑い夏が迫ってまりまして、万一の場合は、災害対応が発生いたします。そうした場合には、避難所の暑さ対策が非常に重要になってまいります。皆様方には、平時から、在庫の調査等でご協力をいただいておりますが、もし万一何かがあった際には皆様方にご協力をお願いすることがあるかと思います。是非ご協力いただければ幸いでございます。
ここで、大変恐縮ですが2つ告知をさせていただきます。1つ目ですが、福島の復興の関係でございます。昨年の8月からALPS処理水の海洋放出が、安全を確認された上で始まっておりますが、三陸常磐の水産物の消費がなかなか拡大をしない状況です。
是非インターネットで、三陸常磐ものネットワークというキーワードで検索をいただきますと、三陸常磐産の水産物を、社食あるいはお弁当等で消費いただくということに賛同いただく1100を超える事業者の方々にご登録いただいております。
是非、こうした活動にもご理解をいただければと思います。
もう1つ、来年4月にいよいよ大阪関西万博の開催が迫っております。是非この万博の成功にむけまして、皆様とともに機運を盛り上げて行きたいと思いますし、来年には皆様方にも万博の会場に足をお運びいただければ幸いです。
むずびになりますが、日冷工さん、会員の皆様方のますますのご発展と、本日ご列席の皆々様のご健勝を祈念させていただき、お祝いの挨拶とさせていただきます。
本日は誠におめでとうございます。
以上