ご挨拶
「HVAC&Rには未来の答えがある」 冷凍・空調・暖房EXPO
『HVAC&R JAPAN 2022(第42回冷凍・空調・暖房展)』は、2022年2月1日(火)から2月4日(金)までの4日間、一般社団法人日本冷凍空調工業会の主催により、「東京ビッグサイト」におきまして開催する運びとなりました。
本展示会は、1956(昭和31年)に前身の「国産冷凍機器展」として初めて開催されて以来、半世紀以上にわたり、国内唯一の冷凍・空調・暖房機器産業の「専門見本市・展示会」として2年に1回開催して参りましたが、2020年3月に開催予定であった第41回は、我が国でのCOVID-19の感染拡大時期と重なったため、残念ながら中止せざるを得ませんでした。従い今回は4年ぶりの開催となりますので、この間の冷凍・空調・暖房機器産業の発展、技術革新、新製品の発表の場にして参りたいと思います。
現在もCOVID-19は世界中で大きな被害をもたらしており、あらたな脅威として変異種が現れるなど、未だ終息の目途が立たない状況ですが、そのような中でも冷凍・空調・暖房機器は人々が豊かで文化的な生活を送るために欠くことのできない必需品として、さらに換気や除菌など感染症対策に有効な手段を提供する製品の一つとして、今後とも非常に重要な製品であり続けると思います。また、空調技術は生活環境分野だけではなく、人々の生活を支える流通・保存に関わる冷凍冷蔵分野、カーエアコン分野、製造プロセス分野、先端医療現場や通信機器等の幅広い分野で必要不可欠な基幹技術となっています。
一方、地球規模での環境問題への適切な対応は我々に課せられた喫緊の課題であり、地球環境にやさしい新冷媒や自然冷媒の適用検討と、日本政府のかかげる2050年カーボンニュートラルという高い目標へ向けた更なる省エネルギー技術の開発が求められています。これらに対して日本の冷凍・空調・暖房機器産業は、世界最高水準の技術を駆使した製品を提供し、人々の確かな未来を創造していく役割を担っていかなければならないと考えます。
さて、来たる『HVAC&R JAPAN 2022』は、“HVAC&Rには未来の答えがある”をメインテーマとし、最先端の省エネ技術や新冷媒技術、ZEB/ZEH、BEMS/HEMS/FEMSなどにみられるエネルギーマネージメント技術、IoTやAI技術等を活用した最新の環境配慮型製品及びシステム等を一堂に展示して参ります。
さらに、出展者によるイベントを併催することを検討しており、出展各企業のビジネスチャンス創造や最先端情報の発信の場としての機能を十分発揮できるように企画してまいります。さらに状況に応じてWebでの開催についても検討しております。
4年ぶりとなる本展示会をまたとないビジネスチャンスとして、出展各社の最新技術、製品、システムのPR及びご来場の皆様との有意義なビジネス交流の場としてご活用頂きたく存じます。
本展示会開催に臨み、「より良い冷凍・空調・暖房環境を創造し、より多くの皆さまに提供し続けたい」という私どもの想いを形として世界に示し、当工業会及び協賛各団体の振興と発展をめざす本展示会の主旨を、改めてご理解頂き、積極的なご出展と絶大なるご支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。
一般社団法人 日本冷凍空調工業会
会長 西崎 太真