業務用エアコンのAPF表示について
業務用エアコンは2006年10月からAPF表示をしています。
業務用エアコンでは、近年の省エネルギーに対する関心の高まりに伴い、JISが改正され、より使用状態に近い省エネルギー性の評価方法として、APF(通年エネルギー消費効率)の表示を行っていきます。
従来定格能力1点でのエネルギー消費効率を表していたCOPに対し、実際の使用実態に近い中間温度帯を含む5つの評価点でのエネルギー消費効率を考慮したAPF2006が2006年10月から使用されてきました。
2015年3月よりさらに使用実態に合うようにJIS B 8616:2015の改正に基づき8つの評価点でのエネルギー消費効率を考慮したAPF2015に変更されました。
APF算出方法
(1)東京地区を条件に、店舗・オフィス用エアコンは「戸建て店舗」、またビル用マルチエアコン、設備用エアコンは「事務所ビル」をモデルとして年間の総合負荷を算出します。
(2)冷房定格標準、中間冷房標準、中間冷房中温、最小冷房中温、暖房定格標準、中間暖房標準、最小暖房標準、最大暖房低温の最大8つの評価点により、(1)で求めた年間の総合負荷に応じた消費電力量を算出し、APFを求めます。
APF表示の準拠規格
APF2015表示は、JIS B 8616:2015、JRA 4002:2016(パッケージエアコンディショナー)に基づいて行います。
APF表示の対象機種
「店舗・オフィス用エアコン」「ビル用マルチエアコン」「設備用エアコン」のうち、定格冷房能力が56kW以下の「空冷式冷房専用形」および「空冷式冷房・暖房兼用(ヒートポンプ)形」。
対象外の機種
冷暖同時運転タイプ、水冷式、蓄熱槽をもつもの、電算機室用、オールフレッシュ形、機械機器および食料品向け、車両空調などの特殊機種。
APF算出条件
店舗・オフィス用エアコン | ビル用マルチエアコン、設備用エアコン | ||
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規格 | JIS B 8616:2015 | ||
地区 | 東京 | ||
建物用途 | 戸建て店舗 | 事務所 | |
使用期間 | 冷房 | 5月7日~10月17日 | 4月19日~11月11日 |
暖房 | 11月17日~4月3日 | 12月3日~3月15日 | |
使用日程 | 週7日 | 週6日 | |
使用時間 | 8:00~21:00 | 8:00~20:00 |
省エネルギー法に基づく表示について
省エネルギー法はJIS B 8616:2006に基づいているため、カタログなどにはAPF2006の記載を継続します。
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