業務用ヒートポンプ給湯機の性能表示について
実際の使用状況に近い条件から求めた一年間の平均性能を「年間標準貯湯加熱エネルギー消
費効率」と規定し、略称「年間加熱効率」として性能表示します。
一般社団法人日本冷凍空調工業会規格JRA 4060:2014
「年間給湯効率」
年間加熱効率とは(一般地の場合)
1 年を通して一定量のお湯を使用するものとして運転した場合の消費電力量 1kWh あたりの加熱量を表したものです。
※1 年間加熱量=年間標準貯湯加熱量 各期(夏期,中間期,冬期,着霜期)の1日当たりの加熱量に対象日数を乗じた値の年間合計
※2 年間消費電力量=年間標準貯湯加熱消費電力量 各期(夏期,中間期,冬期,着霜期)の1日当たりの消費電力量に対象日数を乗じた値の年間合計
「年間給湯効率」算出方法および条件
- 想定したシステムについて
- 年間加熱効率の算出方法
- 1日の運転時間について
ヒートポンプユニットの出湯温度 を 65℃(標準沸き上げ温度)とし、貯湯ユニットか らの給湯温度を 60℃、 給湯利用温度を 40℃と想定しました (下図参照)
年間加熱効率は、年間 加熱量を年間消費電力量で除した値として求めます。
年間加熱量と年間消費電力量は、夏期、中間期、冬期、着霜期、(寒冷地 冬期)の各期の加熱能力と消費電力に年間の対象日数と 1 日の運転時間を掛けた値として求めます。(下表参照)
着霜期運転条件(寒冷地仕様は寒冷地運転条件)において、当該機が 1 日に 20 時間 運転して得られる湯量を求め、この湯量を年間を通して毎日沸かすこととし、各期運転 条件でこの量を得るために必要な運転時間を各期の 1 日の運転時間としました。
業務用ヒートポンプ給湯機の性能表示の推移について
一般社団法人日本冷凍空調工業会規格(JRA 4060:2009)に基づき、カタログ等に性能を表示していましたが、2014年(平成26年)3月20日の規格改正を受けて、2015年 (平成27年)3月31日までの期間に、新規格(JRA 4060:2014)に表示を切り換えます。 従来は、各期の温度条件(夏期、中間期、冬期、着霜期)で運転した場合の性能を「COP」として表示していました。
~2014 年まで使用していた中間期 COP について
各期の「COP」表示
COP(Coeffi cient Of Performance)とは 定められた条件での消費電力 1kW あたりの給湯能力を表したものです。
※上式の加熱能力、消費電力は、それぞれ標準(沸き上げ温度 65℃)貯湯加熱能力、標準貯湯加熱消費電力を表します。
年間加熱効率と COP のイメージ
注1 COP比(%)は、中間期COPを100%として表示しています。
注2 グラフの面積は期間加熱量の比を表します。
注3 グラフ内の日数は、各期の対象日数を表します。
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