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国際シンポジウム

2014年

2014年11月20日(木)~21日(金)微燃性冷媒の安全性分析のセッションの10タイトルを含む8セッション38タイトルの発表が行われました。

 

セッション タイトル
環境: 3
省エネルギー(1)(2): 10
圧縮機・潤滑油(1)(2): 9
微燃性冷媒の安全性(1)(2): 10
新冷媒: 6

1日目(2014年11月20日)

開会~基調講演

快晴に恵まれ、初日がスタートした。
受付は、当日登録が従来から増加し、一部手続きが遅れたが、9時から予定通りの開始となった。

 

基調講演1は、経済産業省 製造産業局 化学物質管理課 オゾン層保護等推進室 大木雅文室長より、「HFCs の管理及び代替冷媒推進における日本の新たな政策措置と金融支援」と題する講演であった。フロン対策の短~長期的施策について、フロン排出抑制法の概要から金融支援までの考えが示された。

 

基調講演2は、ライナー・ヤコブス工学博士より、「Recent Technologies and Developments in EuropeanHeat Pumps」というタイトルで、欧州におけるヒートポンプ技術の状況に関する講演が行われた。ヤコブス工学博士は、Information centre on Heat Pumps andRefrigeration に所属しており、欧州最大の冷凍空調トレードショーであるチルベンタ(Chillventa)のブレーンとして活躍されている。

セッション1:環境

  1. 日本エネルギー経済研究所の工藤拓毅氏から、アジアにおける空調機器の基準/ラベリング制度構築支援事業の概要について講演いただいた。
  2. 環境とエネルギーに関する欧州協会(EPEE)のアンドレア・フォイト事務局長(左写真)より欧州新F ガス規則への対応について、講演が行われた。
  3. 中国制冷空調工業協会(CRAA)からは、中国業界における次期冷媒選択に関する講演が行われた。

セッション2:省エネルギー(1)

鷲見昌栄氏(アサダ株式会社)、松下元士氏(シャープ株式会社)、竹内伸介氏(株式会社デンソー)、宮城孝輔氏(サンデン株式会社)、井上貴至氏(パナソニック株式会社)から各社での最新省エネ技術の紹介が行われた

セッション3:微燃性冷媒の安全性(1)

前回の神戸シンポジウムに引き続き、微燃性冷媒の安全性評価に関する最新の検討状況について報告が行われた。本セッションは、公益社団法人日本冷凍空調学会の微燃性冷媒リスク評価研究会とのコラボレーションセッションであり、東京大学・諏訪東京理科大学・独立行政法人産業技術総合研究所(AIST)からの研究状況報告が行われた。

 

  1. 公益社団法人日本冷凍空調学会の微燃性冷媒リスク評価研究会委員長の飛原英治氏(東京大学)から、微燃性冷媒リスク評価研究会におけるプロジェクトの状況報告が行われた。
  2. 今村友彦氏(諏訪東京理科大学 )、滝澤賢二氏(AIST)、佐分利禎氏(AIST)、東朋寛氏(東京大学)より、最新の研究状況に関する講演が行われた。

セッション4:圧縮機・潤滑油(1)

佐藤創氏(三菱重工業株式会社)、伊藤安孝氏(株式会社東芝)、長岡文一氏(三菱電機株式会社)、今野聡一郎氏(JX日鉱日石エネルギー株式会社)、斉藤玲氏(日本サン石油株式会社)より、最新の研究状況に関する講演が行われた。

レセプション

18時50分より、ポートピアホテル偕楽の間にてレセプションを開催した。
岡田専務理事より歓迎のあいさつ、酒井政策審議会長が乾杯の発声を行い、レセプシンがスタートした。参加者は、リラックスした雰囲気で懇親を深めた。中締めのあいさつは、神戸シンポ運営委員会の観音委員長(三菱重工業株式会社)が行った。

2日目(2014年11月21日)

予定とおり、9時からセッションをスタートしました。

セッション5:省エネルギー(2)

三井文彦氏(株式会社FUSO)、安東丈晴氏(ダイキン工業株式会社)、コンスタンティノス・コントマリス氏(デュポンケミカル・アンド・フルオロプロダクツ)、酒井寿成氏(大阪ガス株式会社)、中田達也氏(株式会社NTT ファシリティーズ)から各社での最新省エネ技術の紹介を行った。

セッション6:圧縮機・潤滑油(2)

坪野勇氏(株式会社日立製作所)、作田淳氏(パナソニック株式会社)、田中勝氏(ダイキン工業株式会社)、松本知也氏(出光興産株式会社)より、最新の研究状況に関する講演が行われた。

セッション7:微燃性冷媒の安全性(2)

セッション7は工業会での微燃性冷媒使用機器ごとでの評価の状況を中心としたものとなった。質疑応答では、聴講者から多数の質問が出された。

 

  1. 工業会での製品別評価や安全対策に関して、ミニスプリットエアコンを平良繁治氏(ダイキン工業株式会社)と渡部岳志氏(パナソニック株式会社)、ビル用マルチエアコンを矢嶋龍三郎氏(ダイキン工業株式会社)、チラーを上田憲治氏(三菱重工業株式会社)に講演いただいた。
  2. 米国における大型チラーの評価に関して、ウィリアム(ビル)・ウォルター氏(キヤリア・コーポレーション)に講演いただいた。
  3. ISOやIECでの冷媒に関する議論の状況について、片岡修身氏(ダイキン工業株式会社)より講演いただいた。

セッション8:新冷媒

セッション7は工業会での微燃性冷媒使用機器ごとでの評価の状況を中心としたものとなった。質疑応答では、聴講者から多数の質問が出された。

 

  1. 小山繁氏(九州大学)より、新冷媒に関する研究状況の講演が行われた。
  2. 馬場敦史氏(東芝キヤリア株式会社)から、新冷媒の実用評価に関する講演が行われた。
  3. 王旭東氏(AHRI:米国冷凍空調暖房工業会)から、AHRI における低GWP AREP フェーズ1およびおよびフェーズ2 の評価状況報告が行われた。
  4. マーク・W・スパッツ 氏(ハネウェル)、コンスタンティノス・コントマリス氏、福島正人氏(旭硝子株式会社)から、新混合冷媒に関する講演が行われた。

ポスターセッション

開催期間中、同会議場ポスターセッションルームにおいて、17件のポスターを展示した。

 

  1. 微燃性冷媒および、混合冷媒の高純度再生と冷媒品質の維持:アサダ株式会社
  2. 空調機器分野における低GWP冷媒適用技術開発プロジェクト:独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
  3. 空調機器性能試験精度向上に関するアジア諸国への技術支援:一般財団法人日本空調冷凍研究所
  4. 熱源総合制御システム “エネコンダクタ”:三菱重工業株式会社
  5. HFO-1234yf 用自動車向けA/Cツールの提案:デンゲン株式会社
  6. ヒートポンプ式電動輸送用冷凍機:三菱重工業株式会社
  7. 窒素精製気密試験遠隔管理システム:プロステップ株式会社
  8. R410A 対応簡易フルオロカーボン再生装置:中京フロン株式会社・プロステップ株式会社
  9. HFO 系冷媒の過熱蒸気における熱伝導率:佐賀大学
  10. フロン類の電子的管理手法と改正フロン法:一般財団法人日本冷媒・環境保全機構 (JRECO)
  11. HFO1234yf 回収、充填工具の開発:タスコジャパン株式会社
  12. ヒートポンプ給湯器用プレート式凝縮器の性能特性:神戸大学・株式会社ノーリツ
  13. 共沸混合冷媒R32 + R1270 の水平細管内の伝熱特性:東京海洋大学・水産大学校
  14. R-245fa、R-1234ze(E) およびR-1234ze(Z)の熱力学的性質:九州産業大学・いわき明星大学・佐賀大学大学院・九州大学大学院
  15. 低GWP冷媒を用いた高温水循環ヒートポンプの開発:株式会社前川製作所・株式会社関西電力
  16. 冷媒銅管用「火無し継手」の紹介:東尾メック株式会社
  17. 神戸シンポジウム20年の歩み:JRAIA 神戸シンポジウム実行委員会

PRブース

次の特設ブースを、1階ホワイエに設置した。

 

  1. 経済産業省ブース(フロン排出抑制法)
  2. EPEE ブース(欧州Fガス規則 Fact Sheet)
  3. チルベンタPRブース
  4. シェッコ・ジャパン(Shecco Japan)ブース

(機関誌冷凍と空調2014年12月号より)

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