冷媒を放出しない「エコロジー工事」のお願い
真空ポンプを使って放出防止!
家庭用エアコンの据付工事は、地球環境保護のため、冷媒を大気に放出しない「エコロジー工事」が必要です。
家庭用エアコンの据付工事にあたって、内外接続配管の空気を取り除く必要があります。これをエアパージといいます。家庭用エアコン業界では、真空ポンプを使用して接続配管内の空気を抜き取り、冷媒を大気に放出しないエアパージの方法を「エコロジー工事」と名付け、業界全体で推奨しています。一部にエアコン本体の冷媒を使用して追い出す方法が行われています。しかし、これでは一部とはいえ冷媒を大気に放出することになります。
「エコロジー工事」は、専門の技術と時間を要しますが、環境保護のため、確実な対応をお願いします。
家庭用エアコンの冷媒には、従来、HCFC系冷媒を使用してきましたが、オゾン層保護のため、HFC系冷媒に転換しています。ただ、HFC系冷媒も地球温暖化物質に指定されており、大気放出防止の徹底を図る必要があります。
家庭用エアコンの冷媒は、生産時には使用量の削減を図り、廃棄時には家電リサイクル法による回収を実施しています。
工事にあたっても、据付時・取り外し時の大気放出を極力抑え、全体として排出抑制を進めていかなければなりません。
家庭用エアコンでは、「冷媒による追い出し」を想定した冷媒の充てんはしていません。より一層の「エコロジー工事」の徹底をお願いします。