ヒートポンプ給湯機とは
独特のしくみでお湯をわかす
いま、ほとんどのご家庭では、ガスの給湯器や電気温水器が使われています。
ガスの給湯器は、その中でガスを燃焼させ、その熱でお湯をわかすものです。電気温水器は、深夜の電気を使い、電気ヒーターの発熱でお湯を沸かしています。
これに対しヒートポンプ給湯機は、電気を使いますが、電気ヒーターではなく、外の空気にある熱を汲みあげるという働きのために使うという、独特のしくみでお湯をわかします。
原理はエアコンの暖房と同じ
夏、エアコンの室外機から熱い空気が吹き出ますが、冬には逆に冷たい空気が吹き出ます。
この暖房のとき、エアコンは室外の空気にある熱を吸いこむため、冷たい風が出るのです。
吸い込んだ熱は、圧縮して暖房する温度まで高めますが、この作用が水を低いところから高いところに運ぶ「ポンプ」に似ているため、「ヒートポンプ」と呼びます。
ヒートポンプ給湯機は、エアコンの暖房と同じ原理でお湯をわかし、タンクに貯めるため、エアコンの室外機とタンクのセットのような外観になっています。エアコンの室外機のようなものを「ヒートポンプユニット」、タンクを「貯湯ユニット」といいます。
外気の熱と電気でお湯をわかす
ヒートポンプ給湯機は、室外の空気から熱を汲みあげてお湯をわかします。このとき、電気のエネルギーは熱を運ぶための動力として使い、お湯をわかすときは、室外から汲みあげた熱と一緒に、お湯をわかす熱になります。
このため、お湯をわかす熱の効果は、外気から汲みあげた熱と、ヒートポンプが使った電気の熱の合計になります。
例えば、1の電気を使って大気から2の熱を吸収し、3のお湯をわかす熱を得たとすれば、電気のエネルギーを3倍に活用したことになります。
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