環境への取り組み

環境行動指針と行動計画

地域環境への配慮

冷凍空調機器の多くは、人間活動の多くの場面に密接して使用されている場合が多い。このため、提供する冷凍空調機器は、個々の使用環境に対して適正に配慮されたものでなければならない。一方、冷凍空調機器の製造過程においては、電気機器製造および一般機器製造と同様に、従来の公害防止の観点に加えて、地球環境保護の観点からの取り組みも積極的に推進する。

  1. 低騒音・低振動機器の開発と適正な使用条件の提示
    日本の冷凍空調機器の低騒音・低振動は世界のトップレベルの実力を持っているが、更なる向上を図る。また、近隣への影響の多くは、機器の設置および使用条件に起因する場合が多いので、適切な技術情報の提供に努める。

    【重要課題】
  • 空調機室外ユニットなどの居住空間の静音化
  • 屋外設置型機器の騒音低減と適切な設置情報の提供


  1. 電磁波および高調波障害の防止
    パワーエレクトロニクス技術の急速な進歩により、冷凍空調機器のインバータ利用などが進み、これらの機器から発生する電磁波および高調波に対しても、新たな環境問題と捉えて、適切な計測の基準や対策指針の作成などの適切な対応に努める。


  1. 有害物質の使用の削減
    冷凍空調製品への重金属類や化学物質の使用に際しては、その必要性と有害性を十分把握して、使用量の削減と機器のライフサイクルを通しての環境への排出抑制に配慮した製品設計に努める。


  1. 大気汚染防止
    エンジン駆動機器やガス・重油炊き熱源機器などの製品においては、駆動源や加熱装置からの排気ガスのクリーン化に努める。


  1. 機器生産工場における環境保護
    工場内の環境影響改善については、会員各社の状況に合わせて推進してきたところであるが、従来の公害防止の視点を超えて、広く環境影響を予測して、事前措置を講ずる。

    【主要課題】
  • 環境マネージメントシステムの導入
  • 総合的なエネルギー管理
  • 化学物質管理の強化(土壌汚染防止・水質汚染防止・大気汚染防止)
  • 生産関連の廃棄物削減
  • 騒音/振動公害防止


環境行動指針と行動計画